楽しく生きるブログ

すい臓がんに負けないためのブログです。2013年秋、ステージ4Aのすい臓がんを宣告され、すい臓全摘出、十二指腸・胆管・胆のう・ひ臓全摘出、胃3分1摘出の手術をしました。術後、余命1年の宣告からゲルソン療法と黒焼き玄米茶に出会い、一度は腹膜に転移した癌が消え、現在、4年が経過しましたが、仕事もしながらちゃんと生きています。あなたも希望を捨てず、前向きに生きていきましょう。
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低血糖の本当の恐さを知った①

 5月の第4週の通院日にアブラキサン+ジェムザールを打った。だんだん自分の体力が奪われていくのはわかってはいたが、つらかった。打ってから3日たち、4日たち関節痛がひどい、そして体力がなくなり、ついに後半の1週間は欠勤してしまった。つまり2週間のうち1週間は何もできなかったわけだ。

 

 朝起きる。それは何とかできるんです。でも、体じゅうが痛くて、特に腰から下の関節が痛くてちゃんと歩けないんです。朝食をちゃんととらないと、低血糖になってしまうので、何とか下に降りていって、妻と一緒に朝食はとります。

そして「すまん…今日も休ませてくれ」と、蚊の鳴くような声で言うんです。

「うん、わかった」と妻

 

1日、いったい何をしているの?と思われるかもしれませんが、何にもしない、何もできないんです。

座椅子に座ってテレビを見ているだけ、あるいはPCで仕事の画面を出しているだけ…何も進まない。

そんなことをしているうちに、昼になってしまいます。

妻が作ってくれた弁当を食べます。

食事だけはちゃんととらないと、いけません。

そして、また何もしないで、座椅子に座っているだけで、それで1日が終わってしまうんです。ずっとそうでした。

 

そして6月7日(水曜日)でした。

同じように朝起きて、朝食を食べ、休むと言って、座椅子に座った。

でも、これではいけないと思ったんです。

で、リビングにある机でパソコンを使って仕事をし出したんです。座椅子に座ってノートパソコンで仕事をしていても、寝てしまったり、それじゃあいけないから、ちゃんと机で仕事をしようと思ったんです。

そうやって、しばらく仕事をしていたんです。

 

ところが、何か変なんです。これは後でわかったことなんですが、癌の痛み止めには眠くなる成分が入っています。それでつい、ウトウトと寝てしまったんですね。椅子の上で、そしてそのまま低血糖になってしまって、意識を失い、倒れてしまったようなんです。

 

気がついたら、床で仰向けになって寝ていました。

意識がもうろうとして、夢の中にいるようなんです。これは夢なんだ…そんなふうに思って、また眠ってしまうんです。

夢の中です。ここはどこなんだろう?、今は昼なのか、夜なのか?

そして、私を押さえつけて動けなくしている奴らと夢の中で戦っていました。

「どけろ!」と大声を出して叫んでいました。

体が全く動かないんです。

怖ろしい恐怖が襲ってきました。「助けてくれ、誰か助けてくれ~!」と大声で何度も何度も叫びました。誰も返事をくれない。ここには誰もいないのか?

ここはどこなんだ?

これはこのまま死ぬのか?…また意識が遠のいていった。

 

 

2度目に目が覚めたとき、「低血糖だ」と気がつきました。

ここは俺の家なんだ。そして今は昼で、妻は仕事に行っていて、だれもいない。時計を見ると午後2時、もう3時間もこんな状態で転がっているのか?

 

何とかしなきゃいけない。何か口に入れないと、ますます低血糖になってしまう。

目の前に壁がありました。その壁にはべっとり血がついていました。

「え? どこで打ったんだろう?」

床にも血がついていました。どこか切ったようです。意識がもうろうとして痛みも感じません。どこを切ったのかもわからない。

 

とにかく、起き上がろう…だめだ。渾身の力を入れても、仰向けからうつ伏せになるのが精いっぱい、そこから両腕に全く力が入らない。すぐ、ゴロンとまた仰向けに戻ってしまう。何度頑張っても、何度やっても、崩れてしまうんです。

仕方なく、テーブルの下まで床をズリズリ、ズリズリと仰向けのまま進んでいきました。そして、テーブルの上にある食べ物を口にするために、できることは一つです。テーブルクロスを引っ張り、上のものを下に落としたんです。ガシャンと音がして、いろんなものが落ちてきました。妻がつくってくれた弁当は床に散乱しました。イチゴやりんご、キュウイが入ったフルーツのタッパーも床に転がっていました。テーブルの上にあったソースや食塩なども落ちてきて、そこらじゅうがぐちゃぐちゃの状態でした。

 

でも、そんなこと言っていられません。とにかく、食えるものを口にしないといけない。床に落ちたイチゴやりんご、散乱しているご飯を口に詰め込みました。そして床に転がっていた野菜ジュースのパックを見つけた。ジュースが一番手っとり早く血糖値を上げられるものです。ぐちゃぐちゃの床の上を這いずりながら、テーブルの下をズリズリ、ズリズリと進みました。そしてやっとの思いでジュースを口にできた。

私の着ていたジャージはもう雑巾状態でした。

少しずつ、少しずつ意識が戻ってきました。

15分ほどたって、やっと立ち上がることができました。

 

そして目に飛び込んできたのは、血だらけの床と壁、食べ物がぐちゃぐちゃに散乱した床、そして雑巾のようになった自分の姿、床に落ちてレンズがはずれ、グニャグニャに曲がってしまった自分の眼鏡…。

鏡を見ると、目の上を切っていた。右眼の周りが真っ黒に腫れあがり、右顔面が血だらけでした。

 

これは夢じゃない。これが現実なんだ。

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